第14回モバイル研究会（10/20）で発表してきました

昨日10/20に第14回モバイル研究会で発表してきました。

第14回モバイル研究会「通信行動データの工学応用に向けて」
http://www.mobilergo.com/siteapps/1022/htdocs/?page_id=248

発表内容は毎年モバイル学会で発表しているもので、ほぼ日刊イトイ新聞さんとの
コラボレーション年一企画の京都の五山送り火中継の内容です。
単に送り火中継をするだけではなく、中継後に後追い調査をしており、
その結果を踏まえて、次の年の中継に活かしています。
調査自体は、カメラ付き携帯電話が出だした頃の中継から行っており、
かれこれ2006年から5年になります。
私は身体を壊して休職中なのですが、そのため調査は継続できないままと
なっています。

今回は急遽依頼されたこともあって、既存の発表内容でも良いとのことでした。
さすがに昨年の論文やスライドそのままというわけにも行かないので、
今年の送り火の日に、Twitter APIを利用して、送り火に関するキーワードで
抽出したデータがあったので、それを分析してみました。
分析自体はまだまだこれからですが、その途中段階の結果と
それと例年の五山の送り火中継の2010年との結果の違いを報告してきました。
今分析中のものは整理して、まとめておきたいと考えています。

もの作りという点において、どのように情報やシステム、コンテンツを提供すれば、
それを利用するユーザ、それを観るユーザがどのような体験をするか、それによって、
ユーザがどう行動するか、その結果はどうだった等、把握することは非常に
大切なことであり、それは本当に興味深いことです。
昨日の研究会はまさにそのような内容でした。

今回研究会では、同じようにWeb上のサービスへのコメントを
解析されている研究もあり、その解析方法も大変参考になりました。
また、昨日発表された研究それぞれが、研究としてどのような位置であるかを、
ラウンドテーブルで客観的に示されており、私自身の研究発表の位置付けを
客観的にどう見ておられたもわかって、非常に興味深い研究会でした。

発表聞いてくださった皆様、お声を掛けてくださった恩師の渋谷先生、
どうもありがとうございました！