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HTML5 により拓かれる次世代 Web (GDD09) [GDD]

HTML5 により拓かれる次世代 Web 田村健人氏

以前、事前インタビュー時にお聞きした内容についてのご講演です。

GDD事前インタビュー 5/26 (Enterprise, HTML5, Google App Engine)
http://ofuku.blog.so-net.ne.jp/2009-06-02


HTML5:アプリケーションプラットフォーム
 ・HTML4:基本的には構造文書として強化
 ・アプリケーションを作る為の要素の追加
 ・挙動の定義
 ・様々なAPIを定義:HTML DOM, 文書と全く関係のないAPIも定義
 ・アプリを動作させる標準プラットフォームの定義へ
  ・長期的目標:OSネイティブアプリのような機能

Webの使い易さの向上
 ・HTML5のメリット:エンドユーザ
  ・オフライン関係機能
  ・SVG, MathML, canvas, audio, video等、表現力の向上
  ・メニュー, フォームの強化、利便性
  ・スクリプト, コード現象→高速化:読み込み,動作

Web開発を容易へ
 ・開発者のメリット
  ・上記のメリットをユーザに提供
  ・プラグインを使わないと実装できなかったこと
   →一部HTMLとスクリプトで作ることができる
  ・メニュー, フォーム検証の為の大量のスクリプト
    →HTMLのみの記述で可能に
  ・規格化によるブラウザ間の非互換→減少

新機能
 ・Web Workers:マルチスレッド
 ・Web Sockets:サーバとのメッセージ交換
 ・Web Storage:クライアント側でデータ保存
 ・フォームの強化
 ・メディア要素:canbas, video, audio
 ・アプリ向け:menu, datagrid, progress, meter
 ・構造化向け要素
 ・ドラッグ&ドロップ機能
 ・ドキュメント間メッセージ
 ・ルビ
 ・データ属性:アプリ依存データの埋込み
 ・SVGとMathMLの埋込み

今からでもHTML5を始めましょう
・iPhoneやAndroid等の特定のプラットフォーム向けWebアプリでの恩恵
 →アプリケーションキャッシュ, canvas
・無くてもよいが使うと便利な機能の実装
・ドラフトに目を通し、フィードバック
・オープンソースブラウザのHTML5対応への貢献

概要ここまで

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HTML5は、10年ぶりのHTML新バージョン
・99年から全く更新がなかった
・W3C HTML4で終わりで、XHTMLへ
・Ajaxが出た
・HTML4とXHTML, DOM Level2 HTMLを利用
・Apple、Mojira、Google、Opera

geoロケーションAPI
今年10月に出せそう
---

HTML5は、4つの企画で構成
・HTML5-A vocabulary and associated APIs for HTML and XHTML
・Web Storage
・Web Workers
・The Web Sockets API

→現在ワーキングドラフト
 2009年に最後のワーキングドラフト

HTML表記とXHTML表記
・HTML表記とXHTML表記のサポート
・SVGとMathMLは、XHTML表記のときのみサポート

--

Web Worker
・バックグランドでスクリプト実行
・毎回新しいスレッドを生成するWorker
・複数のウィンドウででSharedWorker
・ウィンドウを閉じても動き続けるpersistent workerが議論中

Web Sockets
・サーバと専用プロトコル通信
・XMLHttpRecquestは重く、それと比較するとオーバーへットが
 小さくリアルアイム性が高い

Web Storege
・クライアント側にデータを置く
・データ形式の異なる2つのタイプ
 ・Storage型:文字列のkey-valueペアを扱うStorgte型
  ・スコープの違う2種類
   ・window.localStorage:
     ・サイト側に保持-key-valueペア
     ・消さない限り、ローカルに保持-アプリケーションキャッシュ
      キャッシュしても良いURL,しないで欲しいURLを宣言
     ・ブラウザがオンライン時、キャッシュされていないURLを先読み
     ・オフライン時には、キャッシュを行なう

   ・window.sessionStorage:
    ・サイト別、ウィンドウ別に保持-key-valueペア
    ・複数のウィンドウを開いても別インスタンス
    ・ウィンドウを閉じると消滅

 ・Database型:SQLを使う
  ・インターフェイスの違う2種類
  ・localStorage同様、サイト側に保持される記憶領域
   ・同期型
   ・非同期型

フォームの強化

2009-06-09_13-44-43.jpg

2009-06-09_13-46-21.jpg

メディア要素:Canvas
・スクリプトによる2次元グラフィックス描画
・定義されている機能
 ・座標系:拡大縮小、回転、行列変換、原点移動
 ・色、透明色、ブラシパターン、グラデーション
 ・線の太さ、先端の形状
 ・矩形、直線、ベジュ曲線、円弧の描画
 ・文字列描画
 ・矩形コピー
 ・他のcanvas要素、img要素、video要素からの矩形コピー
 ・canvas内のピクセル色の取得

メディア要素:videoとaudio
・img要素と同じようにsrc属性に動画URLや音声URLを指定(動画の切り出し)
・souce要素を複数指定→ブラウザに選択させる

アプリケーション向け要素
・menu要素

2009-06-09_13-51-01.jpg

・datagrid要素
 ・まとまったデータを表現
 ・リスト構造、木構造、表を扱う
 ・ソートや編集が可能
 ・大量のデータの表示、ユーザが編集したデータをスクリプト処理

・progress要素とmeter要素
 
2009-06-09_13-52-46.jpg

構造化文書向け要素
・section、article、aside、header、footar、nav、time等
 ・文書の見た目にほとんど影響がない 
 ・HTMLの可読性向上、機械処理に有用

まとめ
・HTML5は、アプリケーションプラットフォーム
・プザウザを限定すれば、一部の機能は今利用可能
・まだワーキングドラフト、企画の内容は追加修正可能
・新機能の一部を紹介

※6/16インデントを一部修正しました。

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※8/29 関連URL 追記

HTML5
Draft Standard - 28 August 2009
http://www.whatwg.org/specs/web-apps/current-work/#the-address-element




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