SSブログ

関西医療情報技師会-第13回勉強会(10/27)に参加しました(その2) [勉強会]

続きです。

最後は、私が一番聞きたかったところです。

ユーザーメードシステムの活用による 医療ITのBCP
富士通システムズ・ウエスト 沼津氏のご発表でした。

名古屋大学病院の事例で、以下を利用したシステムです。

・オープンソースHadoopを中心としたデータ分析( ビッグデータ利用 )
・ユーザメイドシステム:J-SUMMITS
・ファイルメーカPro

緊急時システムの開発ということで、5年間システム停止が無かったものが、
72時間停止するということで、開発されたもののようでした。

ファイルメーカProで既存の電子カルテの画面のユーザインタフェースを
そのまま移植されていました。

・電子カルテよりも快適な機能を実現する
・電子カルテとのつなぎをスムーズにする

敢えて同じ画面とすることで、以下を目的とされたものです。

・画面の操作感を合わせる
・画面遷移を合わせて心理負荷を下げる

一番大切なことは欲しいデータはどこにあるのか、どうやって非常時に利用できるかです。

通常使っているものと同じ画面を使う、これは理に適っています。
私達もシステムの画面のUIを設計する場合は、必ず既存のユーザインタフェースを
考慮した上で設計します。

非常時であれば、他の違う画面を使うよりは、そのまま使う方が医療の現場だけに
確実だと思いました。

ソリューションとしてファイルメーカProを利用され、クライアント側は、Webブラウザ、
iPhone、iPadでも確認できるものとのことでした。
大規模災害で、停電、ネットワークダウン時に、建物、職員、PCが無事な状態を
想定されていました。

システムがダウンしても、データとファイルメーカProの入ったノートPCで最低限の状態で、
最低限の診療ができる状態を確保されるというものでした。
ファイルメーカProのデータは、最終的にはクラウドへ移されるそうです。

この事例に関する質問として、やはりNECさん、FUJITSUさんとは画面UIは
異なるのでどうするかとのお話がありました。
災害時は別画面を検討や用意して、訓練もしてとのお話もされていました。

私は災害時に別の画面にしたものを訓練するよりは、事例紹介されたように、
同じUIの画面を用意するのがベストではないかと思いました。

私自身、阪神淡路大震災当時は病院に勤務していましたが、京都は当時震度5弱、
勤務していた検査室でも出勤できない職員が1/3ほどありました。
私がいた2階は、窓ガラスに大きなひびが入り、上層階の窓ガラスも割れていたと
聞いています。
そのような震災時の混乱した状況では、訓練した画面を用いるよりは、
通常利用している画面を使うに越したことはないのでは思います。

---

そんな状況でも、勤務していた日赤病院では朝の10時前には、救援物資が既に用意され、
救援隊が、日赤の支部長である知事の出発命令発動を待っていた状況でした。
救援隊は、医師、看護師(現場で判断できる係長クラス)だったと記憶しています。

-----

以下、関連すると思われる参考URLです。

【医療情報学連合大会】医療機関のBCP策定は火急の課題
第31回医療情報学連合大会(第12回日本医療情報学会学術大会)@鹿児島
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/special/it/report/201201/523115.html

-----

※11/2:誤字脱字や文章のおかしいところを編集しました。


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。